
大島真寿美・著/角川書店
離婚をした果那は実家に戻り、好きな雑貨を作っている。
果那の作品を気に入って置いてくれる「梅屋」に出入りする日々。
果那は、どうやら幼い頃誘拐されたらしい。
大人になった今でも、両親や伯母さんは誘拐の事実を封印してしまっている。
とてもゆっくりと時間が流れています。
果那とみなみちゃんの会話が可笑しくもあり、楽しくもある。
物を作り出すって行為にはとても憧れるなあ。
幼い時に感じた「何か」を確かめたい。
それは自分にとって大切なもの。
他人からは、不幸だと思われていたとしても。
あの時感じたものが、本物だと分かれば安心できるかも。
果那は、それができたんだろう。
人それぞれに、色んな荷物を背負っているけど、それだけを思って生きてはいけない。、
日々は淡々と過ぎるものだから。
だけど、ふと1人になって自分だけの時間と向き合いたい時がある。
それができた果那が羨ましかった。
「梅屋」の奥に、三畳ほどの小部屋がある。
西日が浮かび上がらせるガラスの模様。三日月の船。
私も、西日に包まれながら眠ってみたい。
読後、懐かしいような、まったりしたいような、眠たいような(笑)、不思議な気持ちになりました。
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